「人事・総務・管理部門向けイベント"おかんの井戸端会議"事例共有会|Employee Experience(従業員体験)向上の秘訣」に参加して
はじめに
本日、2019/04/17(水)に株式会社おかん主催の「人事・総務・管理部門向けイベント"おかんの井戸端会議"事例共有会|Employee Experience(従業員体験)向上の秘訣は」に参加してきました。きっかけはサイボウズ綱嶋さんのツイートから。
登壇するLTイベントへのお申込みはこちらから💁♂️https://t.co/XSUroZjgMR
— 綱嶋 航平 / Tsunashima Kohei (@tnsm0223) April 1, 2019
なかなか都合がつかずにお会いすることができなかったので、お会いするのにいい機会だと思い、すぐに参加を申し込みました。懇親会ではあまり話すことができなかったので、次は銭湯でゆっくりおしゃべりしたいなあ。
雑談タイム
いきなり主題に関するLTではなく、参加者同士の雑談から入りました。参加者の中には、自分と同じ経理で、綱嶋さん経由で参加している人がいて、とても驚きました。綱嶋さんの影響力にはただ感嘆するばかりです。他にも経理以外の管理部門を一通りやっている方、広告代理店の営業から社会保険労務士(試験の合格率は6~7%だそう)になった方など多種多様な経歴をお持ちの方と自己紹介がてらにお話ししました。この雑談がないと知らないことが多かったので、雰囲気作りに一役かっていると思いました。まさに井戸端会議というような感じですね。
EX(従業員体験)について
LTの前には今回のイベントの前提となる、EX(Employee Experinece)について説明がありました。概要を以下に記載したいと思います。
- EXは入社前で会社を認知してもらってから会社へのロイヤリティが高まるまでトータルで注力すべきなのか、オンボーディングの時だけなのか、はたまた、入社後なのか、その注力すべき時期が難しい。
- EX = 「モチベーター(ワークよりの価値観、動機付け)」×「ハイジーンファクター(ライフよりの価値観、衛星要因)」
- 「モチベーター」は満足度を上げることでその値は上昇するが、「ハイジーンファクター」は不満足を減らすことで相対的にその値は上昇する。
「ハイジーンファクター」は、最近少し話題になっていましたね。退職者の8割が「ハイジーンファクター」が原因で退職に踏み切っているというのは少しばかり驚きでした。
EXを上げる取り組みとして、このような見える化も行われているそうです。「研修中に作ったカスタマージャーニーマップと同じ仕組みだ…!」と思いました。何事も見える化って大事ですね。
LT① 「サイボウズが働き続けやすい会社である理由って何だと思いますか?」人事がメンバーに聞いてみた
サイボウズ新卒採用担当の綱嶋さんのLT。資料は以下です。
わかったこと
- 綱嶋さんが会社の中途ポータルを利用して、サイボウズが働き続けやすい会社である理由を尋ねたところ、すごい勢いで返答が返ってきた
→ここから、いろいろ要因はあるけれど、一番大きいのは「圧倒的な発言のしやすさ」なのではないかと感じた
- 圧倒的な発言のしやすさを形作る要素
- 情報をオープンにシェアできる環境、ツールがあること
- プライバシーやインサイダー情報以外は嘘をつかずに情報を流す公明正大の意識を全員がもつこと
- 喜び、悩みを分かち合う環境があること
- 他部署の人とのつながりやすさ(部活動等が簡単に作れてしまう)
- 週一回の1 on 1(雑談、仕事の話はほとんどないらしい)
感想
大ファンのサイボウズ。やはり誰から説明を聞いても、いい会社だなと思いますし、今回は中途の現場の社員さんからの声も聴けて、さらに説得力がありました。その中でも、チームワークに必要なツール、風土、制度の三つの要素を綱嶋さんなりに優先順位をつけていたのが個人的には面白いなと思いました。私はコミュニケーションがうまくいかないとチームとして機能することはないと考えているので、まずはコミュニケーションを円滑にするツールが必要であるという綱嶋さんの意見にとても共感しました。弊部署もKintone使わないかなあ笑。
LT② 田久保 博樹さん / 株式会社ヒトカラメディア 取締役
ヒトカラジャパンさんはオフィス移転全般で移転後にも組織の活性化のためのワークショップの導入なども行っている会社です。
わかったこと
- オンとオフの間に何か面白いものがあるのではないか(オンオフ切り替える必要がないのではないか)
- 100~150のプロジェクトを50人ほどで回している
→「個人商店化」のリスクが付きまとう、しかし、一人でやるのではなく、手を組むことでValueを最大化することができる
→そのためには心理的安全性が大事
<心理的安全性を保つための仕組み>
- 他部署の先輩とのナナメ1 on 1
- アサカラ(毎朝5分テーマに沿って雑談)
- 部署を超えた飲み会に一人当たり月2000円の支給
<デュアルスクール>
- 都会に住む親子が田舎での生活を2週間ほど体験する企画。親はリモートワークで働き、子供は地元の小学校に2週間ほど通う
→何が起こるかわからないが、東京の子に地方を体験してほしい思いから
感想
とにかく心理的安全性を重視している会社だと思いました。制度等もあまり設けず、基本自由で、何か問題が起こったら話し合いで解決できるだろうという性善説に基づいた運用方法だなと思いました。LT中にアサカラを実際にやってみたのですが、意外と5分があっという間でもっと話したくなりました。それと同時に、毎日これをしているとなると相当エレベータートークがうまくなるだろうなと思いました。
ヒトカラメディアの田久保さん。ハイジーンファクターはモチベートにも効くんじゃないかっての、めっちゃわかるなぁ。#おかんの井戸端会議 pic.twitter.com/Nd9UlTHAQr
— 綱嶋 航平 / Tsunashima Kohei (@tnsm0223) April 17, 2019
初めの方でハイジーンファクターは、満足を減らすという記載がありましたが、そうではなく、モチベーターと同じで満足度を上げることもできるのではないかという考えかたができるのはとてもすてきだなとただただ感心していました。
LT③ 手塚ちひろさん / 株式会社おかん コーポレートグループ HR・EX担当
おかんは「働くヒトのライフスタイルを豊かにする」という理念のもと、プチ社食の提供などを行っている会社です。弊社も資金提供しているという事実を今日初めて知りました。
わかったこと
- 現在25個のEX向上施策数があるが、その間で70個の施策が没になった
- EX向上は「R&D」で絶えず研究と開発が求められる
- おかんではEX向上施策を「ハイジーンファクター」か「モチベーター」、「正社員用」か「全従業員用」の二軸で計四つに分割している
→その結果、ハイジーンファクターよりかつ全従業員に向けた施策が多いことが判明した
→スピード感をもって事業を進めるには、フラットな文化を創造する(情報の非対称性をなくす)必要があり、かつ、事業が「ハイジーンファクター」を大事にするので、そこに投資するのは当然であった
- EX向上の秘訣は「目的」を明確化することであり、魔法のようなものは存在しない
感想
ものすごいスピード感をもって施策を実行しているなと思いました。一つの施策を1っか月程度で見直したり、没にしたりするその決断の速さにはただただ驚かされるばかりです。どういう判断軸で判断しているのかはとても気になるところです。施策の目的の明確化はEXにこだわらず、どんな場合でも大事なのではないでしょうか。なんのためにそれをしているのか常に考えて日々の仕事に取り組む必要があることは重要ですが、日々の業務ではつい忘れがちです。気を付けなければ。
懇親会
おかんさんの料理が提供されました!!
すぎょい! #おかんの井戸端会議 pic.twitter.com/tc2tMAoavz
— きもりた (@mori_PYON_miwa) April 17, 2019
とってもおいしかったので、料理の感想も書いておきました。
正直さばがめちゃめちゃ美味しくて、これは弊社も投資するわと思いました。(導入してほしい。)#おかんの井戸端会議
— きもりた (@mori_PYON_miwa) April 17, 2019
導入の話があるとかないとかです。めちゃめちゃおいしかったし、100円はとても安いと思いました。さば、絶品。
懇親会ではとにかくいろいろな方とお話しした印象があります。名刺を忘れていろいろな人からもらうばかりになってしまったのは反省です。次は持参しなければ。人事系の方が多かったので、参加された皆さん、人と話すのがとても上手だなと思いました。コミュ力が高いってやつですね。
このように経歴も全然異なる様々な方とざっくばらんに話すことがなかったので、とても新鮮でした。来月も行われるそうなので、予定が合えば、参加しよう。
最後になりますが、運営してくださった方、会場提供してくださった方、誠にありがとうございました。
いつもの通り、つたない文章ですが、お読みいただきありがとうございます。