エンジニア新人研修nightに参加して
はじめに
先週金曜日の5/17(金)、株式会社モバイルファクトリーにて行われた「エンジニア新人研修night」に参加しました。
概要は上のリンクから。簡単に言うと、エンジニア新人研修に関するLT大会といったところでしょうか。僕もメンターの方が登壇されるとのことを聞いて、一聴衆として参加しようと思っていましたが、メンターさんに背中を押され、研修を受けた側として登壇することになりました。この話はのちほどしたいと思います。協賛は以下の二社です。
ギフティさんは、オンラインで気軽にギフトを送ることができるサービスの「giftee」等を運営している会社です。僕はこの勉強会があるまで知らなかったのですが、翌日、勉強会でいただいたステッカーをPCに貼って別のイベントに参加したところ、「あっ、ギフティだ!」といわれることが多く、自分の無知を恥じました。
モバイルファクトリーさんは、様々なモバイルコンテンツを提供されている会社です。自分のPCが会場で用意されているUSB-Cにつながらないところを助けてくださいました。誠にありがとうございます。
自分の発表
エンジニア研修が内容なので、去年自分が受けた最&高なエンジニア研修について、どちらかといえば配属後にいきたことをメインで話しました。内容はスライドを見ていただければ、大体分かるのですが、研修時と配属後のギャップに対して、自分がしてきたこととその結果、とまとめるとわかりやすいでしょうか。
メンターの方とほぼ同じスライドが出現する偶然や、言い回しで笑いもとることができたので、外部LTデビューとしては上出来だったのではないかなと思います。おまけに時間も10分のところ、10分20秒で終えるというなかなかなタイムマネジメント!笑
LTを通じて、以下のことを感じました。
- 他の人の話を聞いてインプットするのもいいが、アウトプットをすることでインプットされるものもあり、それはインプットばかりしていたら、手に入りずらいものである
- 発表時にスライドを見すぎている、もっと聴衆を意識すべきである。
一つ目のアウトプットによるインプットですが、自分は資料作り、発表時両方にその面を感じました。まずは資料作りについて、資料を作成していると、その当時のことを思い出す必要があります。結果、「その当時あんなことがあったなあ、こうすべきだったなあ」というような振り返りを資料作りを通じて、行うことができました。
次は発表時について、発表時でも聞いている側と話している側では目線が違うので、話している側を体験してみると、こういう風に話せばいいのかな、資料はここをこうすればよかったのかななど、話してみなければ得られない知見が自分の中に蓄積したように思います。
反省点としては、発表時に資料を見すぎてしまい、聴衆の方をあまり意識できなかったことがあげられます。資料の準備期間が短いこと、登壇に対する慣れがないことが相まって、終始資料を見すぎていました。もう少し、発表時の余裕が欲しかったところです。
自分がやっている取り組みを今度はチームの規模で実践できるように、越境していきたいなあ。
他の方々の発表
もちろん、一聴衆として、他の方の発表からもたくさんの学びを得られました。(自分の発表が二番目だったので、落ち着いて他の方の発表を聞くことができました。)
新人研修やってみたら最&高だった件
自分たちの研修を担当してくださった及部さんのLT。研修時には何から何までお世話になりました。本当に最強のメンター陣からこれでもかというインプットをいただき、それを生かして、事業の課題に真剣に向き合い、課題を解決する最高のプロダクトを作る最&高の研修がどのようにして生まれたのかを言語化したLTでした。
自分たちはプロの研修屋ではないというところから、教えることをやめ、普段の仕事と同じことを体験してもらって今後に生きる学びを手にしてもらう研修はある意味、LT内で言われていた「学習不安」や「生存不安」を掻き立てていたのかなと思います。実際我々は、作ったプロダクトが本当に課題を解決しているのか不安で不安でしょうがなく、そこから何時間にもわたる話し合いが行われたのを思い出しました。
LT内に出てくるアオアシは至高の漫画です。個人的には目に見える結果に執着し、周りと折り合いがつかない中でも自分を曲げない阿久津君が好きです。
インターファクトリーの新人研修について
インターファクトリーでの新卒研修で起こった問題とその解決方法についてのお話がメインでした。主な問題は以下の三つ。
- 足並みがそろわない
- メンター制度による社員の負荷の高さ
- 一度に多くのことを詰め込んでもなかなか頭に入っていない
そして、それに対しての解決策は以下のようでした。
- e-learning等によるフォローアップ(足並みがそろわないことに対して)
- 理解度テストの実施(一度に多くのことを詰め込んでも頭に入ってこないことに対して)
どれも多くの会社が抱いている問題ではないでしょうか。とりわけ一番目に関しては自分も研修中に感じていました。ビジネス採用で、ほぼ全員がコードを書く経験はなくても、ある程度つかんでコードが書ける人はいますし、そうでない人もいます。当時の研修の目標がチーム内での理解度の一致でなるべくそうなるように努めていましたが、やはりとても難しいものでした。できる人ができない人を教える構図の構築やモブプログラミング等を使えば、もう少し状況は変えられたのかなと今の自分は思っています。
"自分で考える力“を育てるギフティの新人研修
銭湯が大好きな10月10日生まれ(せんとうと読める!)の横川さんの発表。基本的にギフティさんの研修は、要件を定義して、あとは自分で調べて頑張って、というような研修とのことです。ただ、フォローアップが不十分というわけではなく、分からなければ、いつでも聞けるようになっているそうです。その研修を通じてどのようなことを学んだかについての話でした。
一番自分も共感したのは、やはり悩みすぎて、聞くこともできず、結果時間を無駄にしてしまうということです。ただ、自分で何も考えずに聞きに行くのは、何の学びにもならないと自分で思っているので、調べてある程度の仮説を立ててから質問に行くのですが、仮説もどうにも立たないものが多々存在するので、それに対して悩み続け、結果多くの時間を無駄にしているのが自分の現状です。最近は5分くらい考えて何も浮かばなければ、聞きに行くことを徹底しておりますが、何もわからない状態でも聞きに行ける、そのような関係の構築も同時に大事であるとも感じています。
1on1を代行してみえた”現場”と”新人"のズレ
資料は上がってきた場合、掲載いたします。
1 on 1の代行等の活動を通じて見えてきた上司と新人の間でのずれとそれが起こる原因についてのお話でした。ずれには大きく、「伝達ミス」「 検知できない」「 知識の差」「 スキルの差」があるとのことです。あまり意識をしたことがなかった…。そのずれが起こる原因には様々ありますが、自分の中では新人側の意見が印象に残りました。新人側の遠慮して聞くに聞けない気持ち、自分以外の人に対する接し方を見て、自分への接し方の意味を考えてしまうこと、相談の仕方やこれは相談すべきことなのか判断ができない、などはどれも新人ならではのあるあるで、上司との関係性が構築されていないと、円滑なコミュニケーションが取れずに、ずれを発生させてしまう要因になると思いました。逆に、お互いがずれの原因を認識して、関係性の構築に努めるのが、ずれを防ぐ手段になりうるのかとも思いました。
キャパを超えた大型プロジェクトから学んだこと
一年目からキャパを超えたプロジェクトに挑戦したことによる学びとそこから将来どうしたいかを話していらっしゃいました。終始、ハングリー精神あふれる口調で、聞いているこちら側が、その熱に圧倒されました。このハングリー精神は見習うべきものだし、自分に足りないものだなと痛感しました。
また、彼は二年目で新卒研修を担当しており、「本当に同じ二年目なのか、彼ほど自分は成長していると胸を張って言えるのか、いや、言えないだろう」と自省の念に駆られました。技術のことは詳しくわかりませんが、とても自分には刺さったLTでした。
Wantedlys新人研修「BigQuery データ分析ノック」を実施した話
まさにタイトル通りの話でした。Wantedlyはデータ分析担当を置かず、分析もエンジニアがやって、施策を建てて、実践するので、このようなデータ分析の知識は働くうえで欠かせないそうです。これによって、開発にスピード感が出るそうです。
一番印象に残った話は、Wantedlyさんの理想のエンジニア像でした。そのエンジニア像は大きくまとめると以下の二点かなと思いました。
① プロダクトで価値を伝えるために技術を使う
② あらゆる技術への挑戦心
とりわけ、一番目は大事だなと思いました。サービスを利用するユーザーは、「これRubyで書かれているから使う」などということはなく、使いやすさや潜在的に抱えている課題を解決してくれるからそのサービスを利用しているのです。なので技術は手段である、この認識は常に持っておく必要があると思いました。どんな技術を学ぶ時も、これはサービスをよくするためであるという認識は欠かせませんね。
@kawagoiさんの発表
すいません、資料もどこにあるかわからず、おまけにタイトルも分からないという…。
内容といたしましては、どのような人が研修をすべきか、1 on 1を受けるべきかという話でした。
一点目のどのような人が1 on 1を受けるべきかについてですが、これは仕事ができる人ではなく、他社の価値観を受け入れることができる自己肯定感の高い人がいいとのことです。確かに、人と会話していて、すぐに自分の意見が否定されると嫌な気持ちになりますよね。自分もよく相手の意見を頭ごなしに否定してしまうことがあったので、最近はここの部分を意識して、仕事や会話を行っています。
二点目のどのような人が研修を作成するべきかについてですが、これは会社のエース社員ではなく、内的要因に気が付く人のことがいいとのことです。エース社員は、仮に自分が作った研修プログラムに新人がついていけない場合、「新人のレベルが低い」などと、外部に要因を見出し、自分に原因があるかもしれないのに、自分のことを見つめなおさなくなってしまいます。こうなってしまっては良くなる研修も良くなりません。何かうまくいかなかったとき、何か自分にも原因があるのではないかと考えられる人が、研修の作成担当には向いているそうです。
懇親会
懇親会では、お寿司とピザがふるまわれました!
ごちそうさまです#ttnight pic.twitter.com/eu8i1xKxcM
— Hiroaki ONO (@hihihiroro) May 17, 2019
ただ、とても量が多く、おなか一杯になってなお、たくさんのお寿司とピザがありました…。なんだか申し訳がなくなりました…。
懇親会では研修でお世話になったメンターの方々とずっとおしゃべりしていた印象です。一人のメンターさんから「僕と同じディビジョンにいた人が体を壊した」という話を聞いたので、しっかりセルフマネジメントをする必要がある職場だと再度実感しました。
おわりに
この勉強会を通じて、各社によって研修の形はとても違うことがわかりました。自分は研修を受けた側なので、受けた側の話のほうが共感できた印象です。受けた側で登壇された方はとにかく自立していて、「もっとできるようになりたい」という思いが発表中からあふれ出ていました。このハングリーさは自分には全然ない部分ですので、見習っていきたいと思いました。
また、今回は初めて登壇を行いました。一人で登壇するのは心細かったですが、メンターさんに見守られ、無事終えることができました。一時は広報に通るかどうか不安でしたが、話さないと得られないことがたくさんあったので、登壇できてとてもよかったです。
今後はこの経験を生かして、イベントに行ってインプットするだけでなく、登壇等を通じたアウトプットも増やしていければと思います。
最後になりますが、イベントを主催してくださった会社の方々、ありがとうございます。
そして、毎度のこと、つたない文章でありますが、お読みいただきありがとうございます。